医療事務の資格は誰でも取得可能です。試験の種類にもいくつかあります。どの試験も共通して、実技と学科から構成されています。実技とは試験問題用のカルテから診療報酬明細書(レセプト)を作成します。カルテを読み込む力や医療費を計算する際のルールを理解しているかどうかといった力が試されます。出題形式は試験の主催団体によって違いがあり、点検問題をさせるものだったり、実際にレセプトを完成させる形だったりします。学科の部分は、医療保険制度のしくみ、医療関連法規、医学用語、診療報酬点数表の読みこなしに関するものが出題されます。
比較的取得しやすい試験の場合、試験回数も年6回と多く、学科または実技のみ合格点に達しているものは次回の試験では合格点に達していなかった科目のみを受験すればいいという制度を取り入れています。試験も資料などの持ち込みが可能となっていることから簡単なイメージを持ちがちですが、しっかり学習をしておかないと取得は難しいでしょう。ただ、一番信頼度の高い試験は年に2回しか実施されておらず、合格率も30%くらいです。誰でも取得可能とはいえ、医療関係の勉強をされたことのない方は独学よりは通学で勉強したほうが効率は良いでしょう。