《お仕事解説》派遣看護師

「派遣看護師って違法行為なんじゃないの?」そう思っている人も多いでしょう。確かに労働者派遣法では、医療従事者が派遣で働くことを禁止する旨が定められています。ただ、派遣看護師として働いている人が存在しているのも事実。なぜその働き方が認められているのでしょうか。

派遣看護師が合法になるパターンは全部で3つ。「紹介予定派遣(紹介から6ヶ月以内に直接雇用される前提での業務)」「病院や診療所以外の施設で行われる業務」「産前産後休暇・育児休暇・介護休暇中の労働者の代替業務」です。これらのうち、1つでも条件を満たしていれば派遣看護師として勤務することができます。

派遣というポジションであれば、正職員のように職場に縛られることがほとんどありません。柔軟に働けますし、どれだけ長くても3年までという期限つきなので面倒な人間関係に巻き込まれることもほとんどないのです。そしてサービス残業がないのも大きなメリット。直接雇用とは違って職場と個人の間に派遣会社が入るので、残業代や深夜手当は原則全額支給されます。1日の労働時間が8時間を超えた分は1時間あたり時給の25%以上の残業手当、22~5時の労働は時給の50%以上の深夜手当の対象です。職場からすると、派遣看護師に残業をお願いするとそれだけコストがかかってしまいます。余分なコストがかからないよう、定時で帰れる環境にしているのです。看護師はハードな仕事。ほとんど残業がないというのは嬉しいのではないでしょうか。

何かとメリットの多い派遣看護師。もしこのスタイルで働きたいなら、まずは派遣会社に登録しなくてはいけません。最近はたくさんの会社が派遣サービスを行っているので、じっくりと比較検討しましょう。おすすめなのは、看護師業界の中では老舗であるスーパーナースのような会社。歴史も長く、これまで医療機関と構築してきたネットワークもあるので、案件がとにかく豊富です。紹介予定派遣のように、最終的には正職員として働きたい人向けの案件もそろっています。もちろん短期で働きたい人にピッタリの案件もあるので、自分の希望している働き方が実現できるように活用してみるといいでしょう。