一言で就職するといっても、実際にはある会社で働きだすという意味にしかなりません。実際の企業、会社の中では様々な雇用形態の方が一緒に働いてそれぞれの仕事をこなしているのです。ここでは主な雇用形態について説明していきます。
まずは正社員。企業、会社に正式に雇われた人のことを指しますが、この呼び方、形態は日本とそのやり方を受け継いでいる韓国でしか存在しないため、例えば英語圏内などでも「seishain」と表記されます。正社員は一般的に企業・会社と終身における労働力の提供を約束するため、会社側も正当な理由なしに解雇などは出来ないことになっています。多くは月給制。日本においてはこの正社員という状態であって始めてキャリアと認識される傾向にあります。
次に契約社員。契約社員は主に民間義業と直接契約書を交わして労働する人々のことをさし、正社員と違って働くことが出来る期間は限定されています。労働契約法ではその期間は3年。特別な能力をもつなどのスペシャリストの場合5年が認められることもあります。その多くは日給制か月給制。また、正社員との違いは労働できる期間だけでなく、給与・賞与・昇進・退職金・福利厚生など様々ありますから、就業しようと思っている場合は注意が必要です。
そして派遣社員。別の企業と契約をしている労働者が違う企業で労働力を提供する形をとっています。雇い主と職場が違うので働いていく企業の規則と契約している企業の規則どちらも守らなければなりません。アルバイトやパート労働者に比べると時給は高い傾向があります。アルバイトやパートの場合、原則として会社や企業と契約書を交わしません。ですから期間の定めも期限もなく、急に解雇を言い渡されることも有り得ます。多くは時給制で、法律により週に働ける時間が決まっていますので正社員並に働かされるということはなくなりました。基本的は社会保険などもありませんが、交通費や労災制度などは企業によって保障してくれる場合もあります。
このように雇用形態はいろいろあり、優劣はありません。自分に合った働き方を選べばよいでしょう。稀に、正社員だと思って応募をしたにも関わらず、契約社員や派遣社員としての採用を提示されるようなケースもあるので、曖昧な条件の場合はあらかじめよく確認するべきです。